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米国で50歳以上の大腸がんが減少

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提供元:AJ Advisers LLCヘルスデージャパン
NEW公開日:2017.11.21

米国では、50歳以上の中高年者で大腸がん(結腸がんまたは直腸がん)になる人の割合が2000年以降32%減少しており、大腸がんで死亡する人の割合も34%減少していることが報告されました。

米国がん協会がまとめた報告書によると、大腸がんの検診を受ける人が増え、がんの元となる大腸ポリープなどを早期に発見して切除できるようになったためである可能性が高いとのことです。

高齢者、結腸がんで減少大きく

年齢別にみると、大腸がんになる人の割合(罹患率)が最も急速に減少したのは65歳以上の年齢層でした。
大腸の部位別にみると、遠位結腸(結腸の肛門に近い側)で最も減少していました。
一方、50~64歳の年齢層、直腸がんでは罹患率の低下は緩やかでした。

例えば、直腸がんの罹患率は、50~64歳の男性では9%しか減少せず、同年代の女性では減少はみられなかったのに対して、65歳以上の男性では38%、女性では41%もの減少がみられたのです。

米国のどの州でも、50歳以上の大腸がん罹患率は減少していました。
2009~2013年に年間5%を超える減少がみられたのは、カリフォルニア州、デラウェア州、メイン州、マサチューセッツ州、ネブラスカ州、ロードアイランド州、サウスダコタ州の7州でした。
一方で、大腸がんの罹患率がもともと高いケンタッキー州、ルイジアナ州、ミシシッピ州では、減少が緩やかでした。

検診による効果?

こうした大腸がん罹患率の低下には、検診を受ける人の増加が寄与していると、報告書は指摘しています。
2013年から2015年までに、大腸がん検診の受診率は50~64歳では53%から58%に、65歳以上では65%から68%に増えており、全体としては59%から63%に増加していました。

2015年には50歳以上の成人370万人が検診を受けており、この受診率を維持できれば、2030年までに約4万件の大腸がんの罹患と3万7,000件の死亡を回避できると、報告書では推定しています。

若い世代では大腸がん増加の懸念も

一方で、50歳未満の人たちをみると、大腸がん罹患率は2000年から2013年までに22%増加していました。
1960~1970年代生まれ、1980年代以降生まれに大腸がんの著明な増加がみられるという報告もあります。

「これは将来的な大腸がん増加の前兆かもしれません。大腸がんになる危険性を高めるとされる肥満などの増加を食い止めなければなりません」と、研究グループは警鐘を鳴らしています。(HealthDay News 2017年3月1日)

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